1. OpenAIのAIモデル「o3」、公表性能を下回る評価結果
OpenAIが新たに公開したAIモデル「o3」は、高難度数学テストで公表値(25%)より低い約10%の正解率しか出せないことが独立機関の検証で判明しました。モデル評価の透明性やテスト手法に疑問が生じています。
2. ファーウェイ、Nvidia代替の新AIチップを中国向けに出荷開始へ
中国Huawei(ファーウェイ)は最新AI半導体(GPU)「910C」を来月から本格出荷する計画です。これは米国の輸出規制で入手困難となったNvidia製AIチップの代替となり、国内の生成AI企業で採用が進む見込みです。
3. AIによる経済効果、排出増のコスト上回る可能性 – IMF
IMF(国際通貨基金)はAIが年平均で世界経済を0.5%押し上げるとの予測を発表しました。AI導入による電力消費増で温室ガス排出は増加しますが、その社会的コストを差し引いても経済全体の恩恵が上回るとしています。ただし恩恵の分配には地域差があり、環境への配慮も必要と指摘しました。
4. カリフォルニア州司法試験でのAI出題が発覚し波紋
米カリフォルニア州の司法試験で、試験問題の約13%がAI生成だったことが秘密裏に行われていたと判明し、受験者らに不安や批判が広がりました。重要な試験での無断AI活用に対し、透明性や品質管理の課題が改めて浮き彫りになっています。
5. OpenAI、今夏公開予定の「オープン」AIモデルで最高性能狙う
OpenAIが初のオープンソースLLM(大規模言語モデル)を今夏にも公開予定であることが分かりました。社内のAidan Clark氏が主導し、競合の公開モデル(Llamaや中国DeepSeekなど)に勝る最高水準のベンチマーク性能を目指しています。商用利用制限の少ない緩やかなライセンス形態とし、安全性検証(レッドチームやモデルカード公開)にも注力する方針です。
https://techcrunch.com/2025/04/23/openai-seeks-to-make-its-upcoming-open-ai-model-best-in-class/
6. GoogleのAI検索、存在しない諺にも解説 – 信頼性に課題
Google検索のAI概要機能で、実在しない架空のことわざに対してもっともらしい意味や由来を回答してしまう事例が確認されました。誤った情報でも自信満々に説明するAIの特性が露呈し、生成AIの信頼性や誤情報対策の課題が浮上しています。
https://www.wired.com/story/google-ai-overviews-meaning/
7. Motorolaの最新Razrスマホ、生成AI機能を多数搭載
Motorolaが発表した新型折りたたみスマホ**「Razr Ultra」などRazr 2025シリーズは、独自のMoto AI機能に加え複数の生成AIサービスを統合しました。GoogleのGeminiやAI検索エンジンPerplexity AI**、さらにMicrosoftのCopilotまでプリインストールされており、折りたたみ画面を活かした最適化も施されています。小型端末で高度なAI機能を使えることをアピールしています。
https://www.wired.com/story/motorola-razr-2025-family-news/
8. Googleの検索AI概要、月間ユーザー15億人に到達
Googleは検索における生成AIの要約表示(AI概要)機能の月間利用者数が15億人を超えたと明らかにしました。これは2025年Q1決算で公表されたもので、昨年5月の機能開始以来、対応検索の拡大や広告の導入などアップデートを重ねた成果です。Googleは他社のAI搭載検索(ChatGPTやPerplexityなど)に対抗すべく、この分野の強化を続けています。
https://www.theverge.com/news/655930/google-q1-2025-earnings
9. AI、数学オリンピック級の証明で苦戦 – 最新研究
最新の大規模AIモデルでも、難関の数学オリンピック級の証明問題では正解に至れないことが研究で報告されました。限られた回答形式の数学質問には強い一方で、論理的推論を積み重ねる本格的な証明問題の解答は困難で、AIの思考力の限界が示唆されています。
10. Perplexity社CEO、Googleに挑む「AIブラウザー戦争」を語る
AI検索スタートアップPerplexity.aiのアラビンド・スリニバスCEOは、独自ブラウザ「Comet」を来月公開し、次世代のAIアシスタント競争をブラウザ上で展開する計画を明かしました。これは同社のAI秘書をAndroidスマホにプリインストールする戦略の一環で、Googleの支配する検索市場に挑む動きです。AIエージェントがユーザーのブラウザ操作を代行する未来を見据えた発言として注目されています。
編集者コメント
先週は特に面白いニュースはなかったですかね。
1つあるとすると、MotorolaのRazrは懐かしい・・というか意識高めの人が持ってましたよね。当時買おうかどうか迷って、意識高いと思われたく無い、でもかっこいい、でも・・・と葛藤して買わなかった記憶があります。
でもiPhoneは比較的早くゲットして電車の中で自慢げに使ってた意識高くて恥ずかしいやつが僕です。