① OpenAI、ChatGPT内蔵ブラウザ「Atlas」を公開
OpenAIがChatGPTを内蔵した独自ブラウザ「Atlas」を発表しました。AIがユーザーの質問に直接答える仕組みで、Googleの検索エンジンに対抗する動きです。「プレミアム機能」の「エージェントモード」により、AIがユーザーに代わって自動でウェブを閲覧・操作し、検索過程も解説します。まずはMac向けに提供され、今後Windowsやスマートフォン(iOS/Android)にも拡大予定です。
② Microsoft、EdgeブラウザにAI搭載「Copilotモード」を導入
OpenAIのAtlas発表からわずか2日後、Microsoftは自社ブラウザEdgeを「Copilotモード」とともに再リリースし、Edge自体をAIブラウザへ進化させました。Copilotモードでは閲覧中の複数タブの内容要約や、宿泊予約・フォーム入力などの操作をAIが代行できます。MicrosoftはこのAIアシスタントを「動的で知的なコンパニオン(相棒)」と称し、OpenAI Atlasへの対抗馬として位置付けています。
③ Adobe、企業向け生成AIカスタムモデル構築サービス「AI Foundry」を開始
Adobeが企業のブランド資産(ロゴや画像、文章など)を用いてカスタム生成AIモデルを構築する新サービス「Adobe AI Foundry」を発表しました。Adobeの生成AIモデル「Firefly」を各社のデータで微調整(ファインチューニング)し、テキスト・画像・動画・3Dコンテンツまで一貫してブランドに即した出力を可能にします。料金モデルは従来のライセンスではなく使用量に応じた課金制で、AIはクリエイターの創造性を補完するツールであり人間を置き換えるものではないと強調されています。
④ OpenAI、Mac用AIアシスタント「Sky」を買収 — ChatGPTに統合へ
OpenAIは、Mac向けのAIアシスタント「Sky」を開発するSoftware Applications Inc.を買収しました。Skyは自然言語でMac上のアプリを操作し、文章作成・計画立案・コーディングなどユーザーの作業を手助けできるAIアシスタントです。OpenAIはSkyの技術と開発チームを取り込み、ChatGPTに深く統合する計画です。これによりChatGPTがユーザーの日常ツール上で直接コマンドを実行し、作業を支援できる未来を目指すとしています。
https://openai.com/index/openai-acquires-software-applications-incorporated/
⑤ Netflix、生成AIを映像制作に本格活用へ — 「創造性を補完するツール」
Netflixは映像制作現場で生成AIの活用を「全面的に推進する」と表明しました。老け加工(エイジング)やシーンの背景生成など特殊効果にAIを活用し、制作効率を上げつつも「AIはストーリー作りを補助するもので、人間の創造性に取って代わらない」とサランドスCEOは強調しています。既に複数のNetflix作品でAIによる映像効果を導入済みで、あくまで人間のクリエイティブ作業を効率化し質を高めるためのツールという立場です。
⑥ Instagram Storiesに生成AI編集ツール導入 — テキスト指示で写真や動画を加工
MetaはInstagramのストーリーズ(24時間投稿)機能に生成AIを使った新しい編集ツールを追加しました。投稿画面のブラシアイコンから「Restyle」メニューを開き、「○○を追加」「○○を削除」「○○に変更」といったテキスト指示を入力すると、AIが写真や動画をその指示通りに加工してくれます。例えば背景に写る他人を消したり、人物の服装や髪の色を変えたり、夕焼けの空を合成するといったことも簡単に行えます。これら生成AI編集機能により、専門知識がなくてもアプリ内で高度なビジュアル加工が可能になりました。
https://petapixel.com/2025/10/24/meta-adds-ai-tools-to-instagram-stories-that-lets-you-edit-photos/
⑦ YouTube、AIフェイク動画検出ツールを公開 — クリエイターの肖像無断使用に対処
YouTubeはAIによる有名人のなりすまし動画(ディープフェイク)への対策として、新たな「ライクネス検出」機能を発表しました。YouTubeパートナープログラムのクリエイターは、この機能で自分の顔や声が無断使用されたAI生成動画を自動検出し、YouTube Studio上から削除要請を出すことができます。本人確認済みの投稿者のみ利用可能で、急増するディープフェイクからクリエイターの肖像権やブランドを守る狙いがあります。
https://www.theverge.com/2025/10/21/803818/youtube-ai-likeness-detection-deepfake
⑧ Reddit、AI企業を提訴 — ユーザー投稿の無断収集・学習利用を主張
大手掲示板サイトRedditは、AIスタートアップのPerplexity AI社など複数企業による大規模なデータ無断取得に対して訴訟を起こしました。Redditによると、これら企業は何百万件ものユーザー投稿コメントを許可なく収集し、生成AIの学習用データに利用していたとのことです。訴状では「産業規模の違法なスクレイピング(データ収集)」と表現しており、AI時代におけるデータの権利や利用許諾を巡る重要な法的争点になると注目されています。
⑨ 著名人や専門家、AI「超知能」の開発禁止を訴える公開書簡
イギリスのヘンリー王子とメーガン妃、さらにAI研究者のヨシュア・ベンジオ氏やジェフリー・ヒントン氏など各界の著名人・専門家が連名で、AIの「スーパーインテリジェンス(超知能)」開発を一時禁止するよう呼びかける公開書簡を発表しました。彼らは、人類の制御を超える超強力なAIの無秩序な開発は深刻なリスクを伴うと警鐘を鳴らし、十分な安全基準が確立されるまで全世界で開発を凍結すべきだと訴えています。各国政府に対し、イノベーションの競争よりもまず国際的なルール作りと慎重なコントロールを優先するよう求めた形です。
⑩ OpenAIの動画AI「Sora」大規模アップデート — ペット参加や編集機能で人気急上昇
OpenAIは動画生成AI「Sora」の機能強化アップデートを発表し、ユーザー自身やペットが登場できる「カメオ」機能や簡易動画編集ツール、SNS共有といった新機能を追加しました。リリース直後からSoraアプリの人気は急上昇し、米国・カナダで公開5日間で100万回以上ダウンロードされるヒットとなっています。まもなくAndroid版も提供予定で、これらのアップデートによりAI動画生成がより個人にパーソナライズされた参加型の体験へと進化しています。
編集者まとめ
今週は、動画系のニュースが多かったですね。
Soraのカメオ機能(自分やペットをAI動画に登場させられる)は少し前から騒がれていましたが、作られた動画を見るとついにここまで来たか・・・と思わされますね。
https://openai.com/ja-JP/index/sora-2/?video=1123289230
全てAIで作られた動画です。OpenAIのサムアルトマンが登場してますね。カメオ機能というのは例えばこのサムアルトマンを自分に置き換えることもできる。もちろん自分を使った自分で考えたシナリオの動画も作れる、ということです。
一方で怖さを感じる方もいるかなと思います。
Youtubeは7記事目でもあるように、自分のAIフェイク動画を検出する機能をリリースしました。
このツールを使うためには自分の顔を撮影して身分証とかも提示して「この顔は俺のものだ」みたいな表明をする必要があります。
なんなんでしょうね。完全にカオスな世界になってきましたね。。
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